一方、ジョンとジョアンの母親イレーネ・ラッセルは、フランクがジョアンの暴行事件の数日前に自分たちの家に来て、ジョアンの居場所を尋ねてきたと警察に証言していた。「フランクは、ジョアンが公にしてはならないザ・ローリング・ストーンズについてのことを色々知っていると私に言ってきました。私が思うにジョアンはフランクを怖がっていました」
当時ブライアンさんの死とジョアンへの暴行の関係をメディアは報じていたものの、英サセックス警察は、その主張に真実はないと断定、しかし情報公開請求による新たな証拠により、警察が積極的に、その関連性について消そうとしていたことが明らかとなっている。
1969年のジョアンの事件に関してサセックス警察の巡査長の手紙にはこう綴られている。「彼女(ジョアン)は、兄弟のジョン・ラッセル氏の声明によると、フランク・ソログッド氏を恐れていたとされており、その理由について、本人に質問する予定となっている。そして恐れている理由とされるブライアン・ジョーンズの死に関して彼女が知っていることに関してもです」
ちなみに、ブライアンさんの死亡した現場に最初に到着した当時新米警察官だったアルバート・エヴァンスは1994年に、ブライアンさんの死に関する調査は「最もずさんなもの」で、フランクが何かしら関与していた可能性を示唆、「私は個人的に、ソログッドと彼の仲間たちによる話が正しいものであると納得できませんでした」と話していた。
エヴァンスによると、数時間後に自分よりも位の高い警察官2人が現場に到着、その後、目撃者の数が20人以上から、フランク、ブライアンさんの恋人アナ・ウォーリン、看護師ジャネット・ローソンのみに減らされたそうで、ブライアンさんのドラッグとアルコール使用だけに絞って調査していたそうだ。その後アナとジャネットは、自身の目撃談について当時書き記さなかったと明かしていた。