歌手の吉川晃司が9日、TBS系「日曜日の初耳学SP」で、東日本大震災のボランティア活動の時に子どもから言われた言葉に我慢できず涙を流した。
この日のゲストの吉川は、東日本大震災のボランティア活動で「色んな事を教えられて帰って来ました」と振り返り、その時の思い出深い出来事を紹介した。
吉川は、ボランティアの「ボス」から「とにかく話しかけろ。沈黙は作るな、なんでもいいから時間の限りしゃべってろ」と、被災者にはたくさん話しかけるように助言されていたことから、その通りにいろいろ話しかけていたという。
「近所のおばさんを連れて行ったら一番大活躍。被災地の人に話しかけたら人だかり。大活躍」と、年配女性のコミュニケーション力に触発され、吉川も「僕も一生懸命話しかけるけど、余計なことも言っちゃうわけですよ」とコメント。
吉川は震災の1年半前から仮面ライダーシリーズに出演していたことから、子供達を元気づけようとライダートークを展開。「お父さんが亡くなった子どもたちに『仮面ライダー好きだろ?』って。そしたら(子どもが)『でも、ライダーはお父さんを助けに来なかった』って…」というと、吉川は絶句。インタビュアーの林修氏に「それを聞いてどう思った?」と聞かれ「…もうね、動けなくなった」と声を絞り出した。
林氏は「良かれと思って仰った」と言うも吉川は「ゴメン、ゴメン。こんなにグサッと自分に来ると思わなかった」と涙をぬぐうと「なんてことを言ってしまったんだと思ってね…」と涙声。そして「自分の役割を大きくしてくれてもいたなっていう感じですよね…」と振り返っていた。