歌手テイラー・スウィフト（33）のサイン入りギターが、小児がんのチャリティ・オークションに出品され、12万ドル（約1730万円）の高値で落札された。カントリー・ミュージック界の大御所トビー・キースとその友人たちで結成されたトビー・キース＆フレンズが主催した「2023 OK Kids Korral」オークションは、小児がんと闘う子供たちのために180万ドル（約2億6000万円）という巨額を集めた。中でも、グラミー賞受賞者であるテイラーのサイン入りギターが最も高値を付けたアイテムとなった。
キースとの個人的なディナーは7万ドル（約1000万円）、釣り旅行は8万ドル（約1150万円）でそれぞれ落札された他、カントリー・ミュージック界のスーパースターたち、ティム・マグロウ、キャリー・アンダーウッド、ガース・ブルックスなどのサイン入りギターも4万4000ドル(約635万円)の高値をつけた。さらに、NFLベンガルズのジョー・バロー、NBAウォリアーズのステフィン・カリー、ゴルフ界からはタイガー・ウッズ等のスポーツ選手らも記念品を出品している。
また昨年は、デフ・レパードのドラマーであるリック・アレンと妻のローレン・モンローが設立したレイヴン・ドラム財団主催のチャリティで、「ミッドナイツ」のレコーディングで使用されたテイラーのサイン入りアコースティックギターが1万2500ドル（約180万円）で落札され、売上金は、PTSD（心的外傷後ストレス障害）に苦しむ退役軍人や救急隊員のために寄付された。
テイラーは自身の「ジ・エラス・ツアー」中に、地域社会にポジティブな影響を与えるというコミットメントの一環として各都市の食料貧困チャリティに寄付を行っており、フロリダ州タンパベイのフードバンク利用者のために12万5000食分の食事を作るのに十分な金額を寄付した他、今月初めにはミシガン州デトロイトのフォード・フィールドで2公演を行った際には、同地のフードバンクに多額の寄付を行っていたことが明らかになっている。
アリゾナ・フードバンク・ネットワークの渉外担当責任者のテリー・シューメーカー氏はこう語っている。「テイラー・スウィフトのような知名度の高い人たちからのこのような寄付は、飢餓がアメリカではまだ問題であることを示すのに役立っています。そのことを認識することはとても重要であり、地域社会をどのように支援するかの模範を示すことでもあります」
