天気予報を気にしていないとずぶ濡れになる季節がやってきました。雨の時にはひっそりと葉っぱの裏に隠れているような生き物もいれば、意気揚々と大地を闊歩している生き物もいます。雨と相性のいいイメージのある生き物といえばカエル。
私が初めて海外ロケで訪れた国はカエルの楽園といわれるコスタリカでした。
図鑑でしか見たことがない真っ赤なカエルが弾けるように次々に草むらから飛び出す中、すぐ目の前をコバルトブルーのカエルが横切ったかと思うと、木の根元にはそれより少し大きくて、ミルキーなミントグリーンと黒のマダラ模様のカエルが隠れている。まるで宝石箱のようでした。ただし、毒ありの。
今回は私の好きなカエル3選を紹介したいと思います。
【アメフクラガエル】
問答無用の愛らしさです。
大福のような丸い体に不機嫌そうな一文字の口と半月のような目。
水が苦手なカエルで地中生活をしています。
なので、可愛いからといって飼育してもほとんどその可愛らしい姿を見ることができないそうです。
【グラスフロッグ】
中南米に生息する、グミのような半透明なライムグリーンのこのカエルは、お腹側からみると人体模型のように心臓や肝臓といった内臓が透けて見えます。
透けているのは天敵から身を隠すためだと考えられており、一番無防備になる睡眠中は、血液を肝臓に隠すことで透明度を上げているという報告が話題を呼びました。
【アベコベガエル】
このカエルのアベコベさは成長過程にあります。
なんと子供であるオタマジャクシの方が大人であるカエルよりずっと大きいのです。
「神童も二十歳過ぎればただの人」みたいな話ではありません。20cmを超える大きなオタマジャクシが6cm程度のカエルになるのです。
ここまで好きなカエルを挙げてきましたが、私が唯一直視できない生き物も実はカエルの仲間です。
ピパピパという可愛らしい響きの名前をしているのですが、調べるときは心してください。グッドラック!