全米映画俳優組合SAG-AFTRAのメンバーが、待遇の改善が得られない場合は、ストライキを実施すると主張している。ジェニファー・ローレンスやメリル・ストリープなど300人以上のメンバーが、交渉にあたっている同組合の幹部に向けた書簡に署名したそうで、新たな契約に関して、ハリウッドの大手映画スタジオや、製作会社、ストリーミング・サービスと同意に至らなかった場合はストライキに持ち込む構えだという。
ローリングストーン誌が報じたところによると、同書簡には、こう綴られているという。「我々は、あなた方が私達のメッセージを耳にしたことを願っています。これは我々の業界において、前例のない屈曲であり、ほかの年では良い契約と考えられたものは、もはや十分ではありません」「我々は、ここ10年で、賃金、技術、創造上の自由、そして我々組合の力が全てが低下してきていると感じています。我々はこれらの軌道を反転させる必要があります」
同書簡には、エリザベス・バンクス、ラミ・マレック、エリオット・ペイジ、ジュリア・ルイス=ドレイファス、エヴァ・ロンゴリア、ベン・スティラー、ブレンダン・フレイザー、ニール・パトリック・ハリス、エイミー・シューマー、エイミー・ポーラー、キンタ・ブランソンなどの有名俳優達も署名しているという。
組合のメンバーは、「組合員は犠牲を払う心づもりがあるのに、幹部はそうではない」ことを懸念しているそうで、契約終了まであと数日しか残っていない中、「多大な困難を非常に多くの人にもたらす」ことを覚悟の上で、「やむを得ない場合はストライキに持ち込む構え」だという。
現在、最低賃金、健康保険、年金、ストリーミング配信の成長を考慮した再使用料、AIの使用などを巡り交渉が続けられている中、同組合のプレジデントであるフラン・ドレシャーは今月30日の締め切り日を前に動画メッセージを公開、「非常に生産的な交渉が続いています」「我々は確固とした態度をとり、影響力のある契約を達成します」と語っている。