キャサリン妃が、英国のチャールズ国王の誕生日を記念した軍事パレード「トゥルーピング・ザ・カラー」にダイアナ妃のアクセサリーを付けて参加した。夫妻の3人の子供達ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子と、カミラ王妃と共に馬車に乗ったキャサリン妃の耳には、かつてダイアナ妃が所有していたイヤリングが輝いていた。
同アイテムは夫ウィリアム皇太子からキャサリン妃への贈り物で、他にも王子は2010年のプロポーズの際にダイアナ妃のサファイヤの婚約指輪をキャサリン妃にプレゼントしていた。
これらのジュエリーは元々、当時のサウジアラビアのファハド皇太子がダイアナ妃へ結婚祝いとして贈ったもので、ダイアナ妃は遺言の中で「私の全てのジュエリーは息子たちの持ち物として割り当てることを望みます。そうすれば将来彼らの妻たちが所有し、使うことができるようになりますから。ジュエリーの均等な分配は皆さんの裁量にお任せします」とつづっていた。
今回の式典で、キャサリン妃はフィリップ・トレーシーの帽子にお揃いのエメラルドグリーンのドレスで登場。一方ウィリアム皇太子は赤の軍服、クマ皮の帽子を着用し、胸にはメダルが光っていた。ちなみ皇太子が乗っていた馬ダービーは、王立カナダ騎馬警察から、エリザベス女王へプレゼントされたもので、2022年9月の女王葬儀の先導を切っていたことでも知られている。
女王に代わりチャールズ国王の、実際のものとは異なる公式誕生日を祝う行事として、毎年開催されることとなる軍事パレード「トゥルーピング・ザ・カラー」。由来は兵士らが戦いの中、自分の部隊を見分けられるようそれぞれ色を付けていた17世紀チャールズ2世の時代にさかのぼる。
今回のイベントで、チャールズ国王は王室メンバーと共にバッキンガム宮殿のバルコニーに登場、集まった人々に手を振っていた。そして恒例の、イギリス空軍レッド・アローズによる儀礼飛行(フライパスト)が敢行、赤、白、青のスモークが空を染めた。
同イベントには計1500人ほどの兵隊が参加、練兵場では大勢の近衛兵が、チャールズ国王の査察を待つ姿があった。