俳優ハリソン・フォード(80)は、新作映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』では、年を取っているように見えたかったことを明かした。人気シリーズ第5弾で、主役の考古学者を最後に演じているハリソンは、馬から降りるシーンで、それを助けようとしたスタントマンたちに苛立ちを感じたことを明らかにしている。
ハリソンはエスクァイア誌に、当時を振り返っている。「『何なんだ?』って思ったよ。痴漢達に襲われたみたいだった。下を見ると3人のスタントマンが私があぶみから落ちないようにしていたんだ。だから『ほっといてくれ。私は馬から降りる老人だ。そう見えたいんだよ!』って言ったんだ」
またハリソンは、「野心的」な作品をもってインディに別れを告げたかったとして、こう説明している。「最後の作品を野心的な映画にしたかったんだ。それ以前に野心的な映画を作らなかったと言っているわけじゃない。どれも様々なかたちで野心的だった。でも、最後の作品ほど、キャラクターに対し野心的ではなかったかもしれないということだ」
製作中、共演のマッツ・ミケルセンとの格闘シーンで肩を負傷し、撮影を8週間休むなど年齢を感じたこともあったという。「そうさ。私は怪我をして撮影を中断することでも知られている。そんなことで有名になりたくはないけど、怪我は起こるんだ」と語る。
そして、引退は視野には入っていないようで、来年公開予定の『キャプテン・アメリカ:ニュー・ワールド・オーダー』では、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)入りを果たす予定となっている。ハリソンは「大変な日と楽な日、楽しい日、色々な日がある。タフなスケジュールだけど楽しいよ。でも簡単ではない。楽しいだけではないよ。仕事だからね」と続けた。