俳優のハリソン・フォード(80)は、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』から「老人ジョーク」を削除したそうだ。同新作で、インディ役を演じるのが最後となるハリソンは、自らの高齢がストーリーの中心となるのを避けたかったという。
ハリソンは、ハリウッド・リポーターにこう話している。「(『運命のダイヤル』では)脚本に多くの老人ジョークがあったんだ。私達はその全てを取り除いたよ」「ある状況で、彼が自分を見て『いったい私はここで何をしているんだ?』って言うシーンがあるんだ。私が言うところの『ストーリーを話す』というのは嫌いなんだよ」「観客がストーリーを体験する機会を与える状況が見たいんだ。ハイライトを彼らに見せて引っ張って行くんじゃなくてね。高齢に関して話すよりも、それを笑うジョークとなる行動を作りたいんだよ」
また、6月30日に日米同時公開予定の同新作のオープニングシーンではハリソンに若返り技術が使われているが、最初は上手く行くとは思わなかったそうで、「この場合で成功したのを目にするまで、そのアイディアは気に入らなかったんだ。私が観た他の映画でのやり方とはとても違うものとなっているよ」と語った。
一方で、スティーブン・スピルバーグからメガホンを引き継いだジェームズ・マンゴールド監督は、ハリソンとインディを比較して「ハリソンは、これまで作ってきた全ての映画や自分の私生活での災難で受けた傷を背負っているという点でインディと似ているんです。彼は長年に渡って出来たアザ、折れた骨、壁から跳ね返り床に叩きつけられるといった経験全てを文字通り体現しています」と説明している。