平均寿命の伸びとともに、「介護」は多くの人にとっていつかは直面する問題。不動産メディア「幸せおうち計画」を運営する、株式会社AZWAYがこのほど、10代から60代以上までの男女500人を対象に行った「両親の介護」のアンケート結果を公表した。
「両親の介護について話し合ったことがあるか」について「はい」と答えた人は229人で全体の45.8%となった。10代の人が75%と割合が高く、それ以降は年齢が上がるにつれて比率が上昇する傾向。実際に介護が起こる年齢に近づくにつれて、話し合う人が増えていると言える。
「両親に介護が必要になった場合の介護スタイルについて」は1位が「施設(288人)」、2位が「デイサービス(214人)」、3位が「自宅(171人)」という結果に。複数回答の人も多く、介護のレベルに応じて「自宅介護からデイサービス、施設へと段階的に切り替えていく」という意見もみられた。また、「施設を利用したいものの、金銭的に難しい」という意見もあり、経済面が影響し必要な介護を選べないと考えている人がいることもわかった。
「将来的に両親に介護が必要になった場合、主な担当は誰か」について聞いたところ、「自分(287人)」がトップで、2位に「兄弟・姉妹(151人)」、3位に「施設(51人)」と続いた。「親の介護は子供たちで対応しよう」と考えている人が多い傾向がみられた。
「両親の介護について不安があるか」には「はい」と答えた人は469人で、全体の93.8%と大多数が不安を抱いている。具体的には「家族関係の悪化」や「自分の健康状態の悪化」、「経済状況の悪化」などの声が上がっていた。
政府に対し対策を求める声も挙がっており、「医療費負担の改善」や「安価に利用できる公的な施設を増やしてほしい」「少子化対策をすべき」などの意見が出ていた。