「正直、ジャマされてる気持ちになる」 相づちを巡る日本とフィンランドの感覚の違いが話題に

中将 タカノリ 中将 タカノリ

相づちをめぐる日本とフィンランドの感覚の違いがSNS上で大きな注目を集めている。

きっかけになったのは週末北欧部chikaさん(@cicasca)が自身の体験をつづったエッセイ漫画。

ある時、フィンランド人の友人と電話していてなにげなく相づちを打っていると「相づち多すぎじゃない?」「話している途中で声がすると、何か話したいのかと思って待っちゃう」「正直、相づちの度にジャマされてる気持ちになる」と指摘されてしまったchikaさん。

驚きインターネットで調べると、フィンランドに限らず日本人の相づちの多さを不快に感じる外国人が多いことを知り、「"静かに聞くこと"がここでは思いやりになるんだ…」と気付いたというこのエピソードに、SNSユーザー達からは

「なるほど!逆に海外の方と話す時、じっと聞かれて、『あれ?おもろくない?怒ってる?』って勝手に焦ってたことがあります笑
気づけてよかった!」
「相槌は聞いてる合図なんだけど黙ってるのが聞いてる合図な国もあるのな」
「逆に日本人同士の会話で相槌が少ないと『聞いてる?』とか『もしもし?(確認)』されること多いです。
難しいですよね💦」
「日本人から見ても相づち多い方いらっしゃいますよね。そうか、ジャマですか…
あとうなずきが多い方もいらっしゃいますよね。首痛くないのかなーと思っちゃってますが」

など数々の驚きの声、共感の声が寄せられている。

chikaさんにお話を聞いた。

ーー相づちが好まれないことを知った際のご感想をお聞かせください。

chika:良かれと思ってしていたことが真逆だと知り、第一にショックを受けました。これが友達個人の好みの話なのか、それともフィンランド全体の基準なのか分からなかったので、3分間時間をもらって俯瞰的に調べる時間を取るほど、今まで想像もしていなかったギャップでした。

ーーフィンランドでは相づち以外にも会話の文化の違いを感じることはあるのでしょうか?

chika:フィンランドでは相槌の代わりに「相手の目を見てじっと話を聞く」のが”聞いているよ”の合図になるそうです。最初の頃は会話中にずっと目を見られて恥ずかしいなと感じていました。

またフィンランド人……特に男性は他の国と比べて感情が表情に出ないと言われています。お寿司屋さんで働いているとき、ずっと不機嫌そうに見えていた年配のフィンランド人男性が、帰り際に無表情で「最高の寿司だった。」と握手を求めてくださった時は「そうだったの!?」と安心と喜びでいっぱいになりました。

ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。

chika:日本人同士でも人よって「多いな」「少ないな」と感じるシーンがあるとの反応もあり、
”心地よい間合い”も十人十色なのだと改めて感じました。私もこれから”思いやりの示し方”には様々なレパートリーがあることを念頭に、いろんなシーンで学んでいけたらいいなと思います。

◇ ◇

読者のみなさんは外国人と話し方に文化の違いの違いを感じたことはないだろうか?

今回の話題を提供してくれたchikaさんは今年3月に、自身が北欧移住の夢を叶えるにあたり支えてくれた世界の友人たちとのエピソードを綴った漫画「世界ともだち部」(講談社)を上梓。多くのことを気付かされるユニークかつ心温まる内容なので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。

週末北欧部chikaさん関連情報

Twitterアカウント:https://twitter.com/cicasca

「世界ともだち部」:(リンク

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