カモメは人間を観察しながら自分の餌を選択しているという。英ブライトンの海岸で行われたセグロカモメの研究では、同種が人間の食べている物を学習し、捨てられている物が食べる価値があるかどうかを判断していることが判明した。
ポテトチップスの袋の選択に関する実験をしたところ、カモメは数メートル先にいる人間が食べているものの袋と同じ色の袋を圧倒的に選ぶ結果となった。
同研究を指導したサセックス大学の生物学者フランツィスカ・ファイスト氏はこう話す。「大人のカモメは人間の行動を注意深く観察し、餌の選択に利用していることがわかりました」「カモメの都会化は最近のことで、この能力はカモメの一般的な賢さと行動に関する柔軟性を示しています」
一方、人間が触った食べ物をカモメが好むことは既に立証されていたものの、食べている人間を観察しながら似た食べ物を探す能力についてはこれまで明かされていなかった。