参政党の松田学代表(65)、副代表兼事務局長の神谷宗幣参院議員(45)が24日、国会内で行われた党の定例会見に出席。松田氏は、今国会に提出されたLGBT理解増進法案(LGBT法案)について「米国社会でも、大きな問題として社会を分断している。両論あるわけで、何も正解の体制とはいえないのではないか。性急な、十分な議論がない中で差別禁止というのを法律で創っていいのか。もっともっと議論すべき」と、党として成立に反対する姿勢を示した。
松田氏は「世界の大勢はどうなっているのか。G7の各国で性同一性、性自認についての差別禁止の法制がある、日本も遅れまじとやんなきゃいけないというのは事実に反しています。他の国、G7にそういう法制はないんですね」と指摘。「カナダで就職に関してそういう差別はしちゃいけないという法律があるのみ。日本では憲法で、性別による差別はしてはいけないということを掲げていて、他の国も大体そう」と続けた。
神谷氏は「LGBTの人への差別を容認しようとしているのではない。党員にもLGBTの人はいる。個別の問題解決を法律で考えれば良いのであって、総論で網かけするような法案は必要ない」と強調。「国会では反対をしっかりしていく。法案が通ったら地方議会ではいろいろな条例ができてくる可能性があるので反対する。地方議員として反対してもらいたい。当事者の方々と勉強会を開いて、代案を提言することを党としてやっていきたい」とした。