米俳優のケヴィン・スペイシー(63)が、ネットフリックスのドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』の製作側に対する3100万ドル(約41億円)の支払いを命じられた。複数の若い男性から性的不品行を告発された後、同ドラマから解雇されたケヴィンは、製作のMRC社から、同社のセクハラに関する方針に違反したとして訴えられていた。そして4日、損害賠償2950万ドル(約39億円)に加え法的費用等150万ドル(約2億円)の支払いをケヴィンに命じた判決がロサンゼルス上位裁判所で下されたとピープル誌が伝えている。
MRCは、ケヴィンを解雇して、最終章のシーズン6を5エピソード分短くしたことにより巨額の損失をしたとして訴えていたが、ケヴィン側は、「性的な当てつけ、冗談、無邪気なバカ騒ぎといった撮影現場に蔓延している文化に参加していたものの、セクハラを行ったことは一度もないのが真実」だとして反論していた。
しかし2020年に仲裁裁定でMRCに有利な判断が下されていたことが、同社が翌年11月にその内容の確定に関して民事裁判所に申し立てをしたことで明らかになっていた。