歌手のエド・シーランは、エミネムの2000年のアルバム『ザ・マーシャル・マザーズLP』に合わせてラップをすることで、吃音が治ったという。エミネムとのコラボレーションやパフォーマンスの経験もあるエドは、エミネムのおかげで吃音が治ったと明かしている。
シリウスXMラジオの『ザ・ハワード・スターン・ショー』でその経緯を明かしたエド。「(叔父が)父に『こいつは次のボブ・ディランだ。聴かせないといけない』と言った」「そして、そのアルバムの曲を全部覚えて何度もラップすることで、吃音が治ったんだ」「エミネムの場合違うと思う。非常に引っ込み思案で多くの人に会わないからね。僕は彼と知り合って6年になるけど、一緒に3曲作ったし、ステージで2回一緒に演奏したことがある。彼は今でも地元に住んでいて、自分のコミュニティを持っていてすごく共感できる人物だ」
昨年、エミネムがロックの殿堂入りを果たした際には、ダイドをフィーチャーした2000年のヒット曲『スタン』を2人で披露したが、エドはこの依頼を断ることができなかったという。エドはこう語った。「この仕事の電話をもらったとき、14本のミュージックビデオを連続で撮影していたんだけど、ちょうどその日は休みで『断れない』という感じだった」「だから、撮影のあと急いで飛行機に乗って、その曲のために現地に行き、夜に飛行機で帰ってきた。本当にそうする価値があったよ」
そんなエドは昨年、BBCの幼児向けチャンネルCビービーズの読み聞かせ番組に出演した際、「言葉が出てこなくて、吃音なしで話すことが一生出来ないかもしれないと心配していたんだ」と語り、吃音が治らないかもと恐れていたことを明かしていた。