IU(アイユー)が“盗作疑惑”で告発されたというニュースが突然浮上した。
韓国の複数メディアによると、一般人であるA氏が「IUがリリースした楽曲のうち6曲が、海外および国内アーティストの音源を盗用した疑いがある」として、5月8日にソウル江南(カンナム)警察署へ著作権法違反容疑で告発したという。
対象となった楽曲は『pitiful(2009)』『Boo(2009)』『Good day(2010)』『The Red Shoes(2013)』『Bbibbi(2018)』『Celebrity(2021)』で、このうちの『Celebrity』はIUが作曲しており、『Bbibbi』はプロデューサーとして参加している。
また告発状には「該当曲は原著作物とメロディー、リズム、コード進行が同一である場合が多く、特に『Good day』と『The Red Shoes』は、誰が聴いても相当な類似性を持っている」と記されているそうだ。
また「音楽全体の雰囲気とアイデンティティーを引き出し、聴衆に好奇心を呼び起こし、その曲を聴くかどうかを決める部分である、イントロ部分の盗作が6曲全てに疑われる」という内容もつづられていると報じられた。
実は『The Red Shoes』については、発表時である2013年にも盗作疑惑が浮上。ドイツのバンド、Nekta(ネクター)の『Here's us』と似た部分があるというものだった。しかし、IUが当時所属していた事務所は「完全に違う曲だ」とコード進行の説明とともに正式に説明コメントを出し、疑惑を一蹴している。
A氏は告発に至った経緯を「これまでも、いくつかの盗作疑惑があったにもかかわらず全く解明することなく、むしろ問題提起したSNS投稿文などを著作権侵害などと通報し、該当投稿文を削除してきた。これについて問題意識を感じてもらうため、告発に踏み切った」と明かした。
本来ならば、著作権法違反罪は通常告訴があってこそ公訴がなされる親告罪だ。今回の場合も、盗作対象になった原著作者たちが直接告訴しなければならない案件である。
しかし、今回の告発代理人である法務法人B側は「著作権法第140条ただし書および1号で『営利を目的として、または常習的に著作財産権などを複製、公演、公衆送信、展示、配票、貸与、2次著作物作成の方法で侵害した者の場合にはこの限りでない』と規定されている」と説明。
A氏は「IUが営利目的で活動したことを否定できない」と強調し、「6曲もあれば“常習性”が認められる」という趣旨の主張を展開している。