社会派映画で知られるオリバー・ストーン監督(76)が、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領を「国にとって偉大な指導者」と思っているという。アカデミー賞作品賞を受賞した『プラトーン』などのストーン監督は、2017年にも「ロシア国民がこれほど恵まれていたことはない」と発言しており、今回、1年以上前にウクライナ侵攻を開始したプーチン大統領は「国民に愛されて」おり、ロシアは核エネルギーなどの問題で「素晴らしい仕事」をしていると再び同大統領を擁護した。
ストーン監督はガーディアン紙にこう語っている。「ロシアは原子力エネルギーで素晴らしい仕事をしていると思う。中国もその分野ではリーダー的存在だが、私は中国に入り込むことができず、映画が作れなかったのは残念なことだ」「プーチンは国にとって偉大な指導者であり、国民は彼を愛している」
また現在、ブラジルのルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領のドキュメンタリーを製作中のストーン監督は、自分は政治スペクトルの「真ん中」だと考えており、民主党のジョー・バイデン米大統領は「冷たい戦士」であると指摘。歴代で最も好きな大統領に故ジョン・F・ケネディの名を挙げた。
「『極端な真ん中』と言ったところだ。私たちが真実を掘り下げることが私にとってとても重要なんだ。私は『気候』という非常に重要なテーマに行き着いたと思う。そして、そのことに感謝しているよ」「これが私の最後の作品になるかもしれない、明日にでも倒れるかもしれない年齢なのでね。私の好きな大統領はジョン・ケネディだった。2人のアイルランド人を横に並べると、ジョン・ケネディは平和を愛する人であり、ジョー・バイデンは悪い意味での冷たい戦士であることがわかるだろう」