ヘヴィメタル・バンドのメタリカは、ザ・ローリング・ストーンズの前座として演奏した際、ミック・ジャガーを見ないように言われたそうだ。2005年、サンフランシスコのオラクルパークで行われたストーンズの2公演に特別ゲストとして参加した際、個人秘書からミックと目を合わせたり話したりしないよう言われたという。
ポッドキャスト『クラブ・ランダム・ウイズ・ビル・マーハー』のエピソードで、メタリカのドラマー、ラーズ・ウルリッヒはこう振り返っている。「バックステージにいたら個人秘書か誰だか知らない人がやってきて、『ミック・ジャガーが数分後にここを通ってトラックのプライベートジムに行き、公演前にウォームアップする予定です。彼がここを通る時は目を合わせたり、話しかけたりしないでください』って言われたんだ」
ストーンズの大ファンだというラーズは、ミックと話すことができず、ステージに上がる前に一緒に写真を撮ることしか許されなかったことがショックだったそうだ。「ザ・ローリング・ストーンズと一緒に演奏して、キース・リチャーズのホテルの部屋で開かれる伝説のパーティーで朝の9時まで過ごすことを夢見ていたんだ。絶対最後まで残るんだ!って。でも現実はそうじゃなかった」
メタリカのライヴに出演するオープニングアクトのバンドへの対応とは全く異なるようで、「いつもオープニングアクトのバンドには、挨拶に行く。彼らの目を見て、何か必要なものはないかと聞くんだ。人間的なことだよ。メタリカのステージで一緒に演奏してくれるのであれば、くつろいでもらいたいんだ」と語っている。