映画監督のホン・サンス30本目の新作「私たちの一日」が、第76回カンヌ国際映画祭のカンヌ監督週間に公式招待され、現地に赴く。カンヌへは、韓国で長年にわたり“バッシング”のターゲットとなっている、ホン監督と不倫関係にある女優のキム・ミニも同伴するという。
カンヌ監督週間は、1969年にフランス監督協会が従来のカンヌ映画祭プログラムとは差別化し、様々な映画を紹介するために設立した部門だ。選定作品には、現代の優れたビジョンを持った進歩的、革新的な映画発掘に重点が置かれている。
公式招待を受けたホン監督の「私たちの一日」は、キ・ジュボンをはじめキム・ミニ、ソン・ソンミ、パク・ミソ、ハ・ソングク、キム・スンユンなどが出演。同作でキム・ミニは出演だけでなく、作品の制作室長としても参加した。
ホン・サンス監督は、1996年に映画「豚が井戸に落ちた日」でデビュー。2014年に公開された「自由が丘で」では主演に加瀬亮を迎え、日本でも話題を集めた。
一方のキム・ミニは、1999年にテレビドラマで女優デビューを飾り、2009年以降は映画を主軸に活動。日本統治下の朝鮮半島を舞台に制作された映画「お嬢さん」で秀子役を演じ、第37回青龍映画賞で主演女優賞を受賞している。
そんなホン監督とキム・ミニは、2015年に映画「正しい日 間違えた日」で監督と演者として出会い、その後不倫関係に発展。そして2017年に公開された映画「夜の浜辺でひとり」のプレス試写会および記者会見で、交際を正式に認めた。
その後、当然のごとく2人に批判的な意見が高まったのだが、これ以降2人は韓国で公式の席に姿を現すことなく、現在も世間に背を向けたまま関係を継続、海外イベントでは堂々と2人肩を並べて登場し、互いの愛情を見せつけている。
昨年2月に開催された、第73回ベルリン国際映画祭にも連れ立って参加し、衣装のトーンを合わせて仲むつまじい姿を見せた。今回の映画祭でも、肩を並べてメディアの前に現れると見られる。