お笑いコンビ・ダイヤモンド小野「大阪は笑いにちょっとシビア」野澤「東京だけの芸人の絡みを生で見て」

中江 寿 中江 寿
ダイヤモンドの野澤輸出(左)と小野竜輔
ダイヤモンドの野澤輸出(左)と小野竜輔

 お笑いコンビ・ダイヤモンドの野澤輸出(36)と小野竜輔(32)がこのほど、よろず~ニュースの取材に応じた。ネルソンズ、ゆにばーす、ダンビラムーチョ、オズワルド、コットン、ケビンスらと東京・渋谷ヨシモト∞ホールで開催している「ワラムゲ!」を、4月12日に大阪・NGKで初めて開催。今回の舞台だけでなく、漫才に対する思いなどを語った。

 小野は「大阪の芸人の方が全国的に人気のあるイメージなんですけど、東京で普段やっていることも面白いと思うので、大阪のお客さんに見てもらえれば。好きになってもらえたらいいですね」とアピールすれば、野澤も「みんなで大阪に来ることはないので、東京のノリというか、東京だけの芸人の絡みみたいなのを、ナマで見てもらいたいです」と楽しみにしていた。

 笑いの殿堂・NGKの舞台は本公演ではないが、夜公演や企画もので立ったことはある。小野は「大阪の人の方が、笑いに対してちょっとシビアだと思います。大阪の芸人さんが東京に来ると受ける感じなんですけど、東京の芸人さんが大阪に行くと苦戦するようイメージがありますね」と東京と大阪の客の違いについて語る。野澤は「僕は関東出身なんですけど、昔から好きだったのは関西の笑いなので、やれてうれしいです。東京はいろいろな人が集まってくる街なので、どんなものでも受け入れられると思いますが、東京以外の土地ではあまり入ってこないので、他のものは受け入れられづらいのでは」と分析する。

 とはいえスタイルを変えるつもりはない。小野は「いつもの形をやったほうがいいような気がします。これが今、渋谷でやっていることなんだと。そういうのを好きになってもらえれば」と言えば、野澤も「大阪の人でも、こういうのが好きな人もいると思うので」と前向きな姿勢を見せた。

 2017年にコンビを組んでから、毎年「M-1グランプリ」に出場。昨年は初めて決勝進出を果たした。しかし、自信を持って挑んだネタは全くウケずに最下位。ただ、2人とも「いい経験だった」と話すように、収穫はあったようだった。

 今後の目標の一つとして、野澤は「見たことのないような漫才」を挙げる。「今は知名度が増えたことで、ウケるようにはなりましたけど。知名度がなくて、誰もしたことがないネタはウケませんからね」と続けた。コンビが知られることで、ネタも認知されて受け入れやすくなってくる。

 20年後の将来像については、野澤は「千鳥さんのように、楽しくやっているような感じになりたいですね。楽しそうに見せているのだと思いますけど。見ているこっちも楽しいだろうから、そういう漫才をやりたいです」とイメージする。小野も「NGKの本公演に呼ばれるような、ちゃんとした漫才師になりたいです」と先を見据えた。唯一無二のスタイルで楽しそうに笑いを届ける。オンリーワンを目指してダイヤモンドは芸を磨き続ける。

 ◆ダイヤモンド NSC東京校15期生の野澤輸出とNSC大阪校32期生の小野竜輔が2017年に結成。2021年『ぐるナイおもしろ荘2021』優勝。M-1グランプリはコンビ結成年から6年連続出場し、昨年2022年に初めて決勝進出した。渋谷ヨシモト∞ホールを中心に活動している。

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