政治家女子48党(旧NHK党)前党首で事務局長の立花孝志氏(55)はこのほど、国会内で開いた党の定例会見で、前参院議員のガーシー容疑者(51、本名・東谷義和)に外務省から旅券返納命令が出たことについて「4月13日までに返すと思います。旅券法違反が一番重い罪なので」と、ガーシー容疑者がパスポートの返納に応じるとの見方を示した。
警視庁はYouTubeで芸能人や会社経営者ら3人を脅迫したとして、暴力行為法違反(常習的脅迫)などの疑いで逮捕状を取っている。
旅券法にもとづき、警視庁は警察庁を通じ、外務省に旅券返納命令を出すよう要請していた。アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに滞在しているとみられるガーシー容疑者に対して、外務省は23日の官報に命令を掲載。官報掲載後20日間経過すれば、本人に通知したものとみなされる。
ガーシー容疑者は「一生帰国しないことを覚悟いたしました。日本にもう帰らんから」と、帰国しないことを明言している。不法滞在になり強制送還される可能性があるが、立花氏は「UAEに引き渡すメリットはない。UAEも、殺人をしたとか、凶暴犯を置いておくのは国民に対して危険ですけども、単に脱税をしたとか名誉毀損(きそん)したとか、そんなものはUAEとしては関係ない。フィリピンのルフィとは違う」との見通しだ。
また、立花氏は旅券返納命令についても「ガーシーは別のパスポートをもう入手しているんじゃないかと思います。複数の国のパスポートを持つことのできる国は、世界中にたくさんあるので」と推察した。
ガーシー容疑者への逮捕状が、軽微な事件を扱う東京簡裁から発付されていることに触れた立花氏は「比較的軽微な罪であるということがわかる。調べれば調べるほど、ガーシーは帰ってきたほうがいいよねとしか思えない。ガーシーは逮捕されたくないって言ってますけど、ぼくは万が一逮捕されてもそんな重い罪にならないなっていうのは確信しています」とした。