司会者でコメディアンのジミー・キンメルは、アカデミー賞のモノローグで、当日欠席していたトム・クルーズに絡んだネタで笑いをとった。同式典でエクゼクティブプロデューサーを務めたジミーの妻モリー・マクニアリーによると、当初ジミーはモノローグでトム主演の『トップガン マーヴェリック』がコロナ禍で打撃を受けた映画業界を「救った」ことについて多くを語る予定だったものの、トムの欠席が明らかになり変更になったという。
バラエティ誌にモリーはこう語っている。「ジミーはトムが大好きなんです。トムはその前の週に番組に出たばかりです」「そしてジミーは、アカデミー賞会場上空を本物の海軍パイロットがフライオーバーを行う予定であることを興奮してトムに伝えていたんです。ジミーは、彼が欠席して本当にがっかりしていましたよ」
ジミーはモノローグの中で、トムが関わってきたサイエントロジーの教祖であるL・ロン・ハバードに触れ、「皆『トップガン』を楽しんだよね。皆だ。トム・クルーズがシャツを脱いでビーチフットボールをするシーン?L・ロン・ハバ・ハバ(いいぞの意味)、言っていること分かるだろ?」と話していた。
トムが出席してもあのジョークを言う予定だったかと質問されたモリーは、「いいえ。モノローグの3分ほどをトム・クルーズ、そして映画業界の回復における彼が担った役割を称えることに捧げていたんです」「私達はアカデミー賞の数日前にトムが来ないことを聞いて非常に落胆しました。ジミーは彼が大好きですし、本当に彼を褒め称えたかったのです」と答えた。
また、この式典の3度目の司会を務めた人気トーク番組ホストのジミーは、昨年のウィル・スミスによる「平手打ち」スキャンダルにも言及。「ここは安全だと感じてほしいと思っているし、そして何より大事なのは僕の安全。もし暴力行為が行われれば、あなたはアカデミー賞主演男優賞と19分間の受賞スピーチが許可される」「そろそろ平手打ちが懐かしくなってきたんじゃない?」などと随所でいじっていた。