日向坂46を1月に卒業した宮田愛萌(24)が28日、都内で自身初の小説集「きらきらし」(新潮社)刊行記念取材会を行った。
宮田が大学で学んだ「万葉集」をモチーフとした連作短編小説集。好きな和歌を5首選び、歌から自由に想像を膨らませていった。「万葉集」の舞台・奈良で撮影された写真も収録されている。
文章を書くことが好きだという宮田。執筆中は筆が止まらなかった。「私の文章ってすごい長いみたいで・・・。もともと聞いていた文字数を全無視して倍くらい書いていたので、それを削るのがすごく大変でした」と苦笑いを浮かべた。
昨年9月にグループ卒業が発表された際、自身の公式ブログで「私には夢があります。たくさんの人に本の面白さをもっともっと知ってほしい」とつづっていた。この日の会見でも、同書を通じて本や万葉集の関心が高まることに期待を寄せた。「万葉集界が活気づけば、その分いろんな論文が出たりしてそれを読むのが楽しそう」と目を輝かせた。
同書を一番読んでほしい日向坂46のメンバーに影山優佳(21)の名前を挙げた。「2人でご飯に行ったときとかに『絶対まなもには小説書いてほしいんだよね。まなもが書いた小説また読みたいんだよね』ってずっと言ってくださった。(読んだら)『まなもっぽいね』っていわれる気がします」と話した。
出来栄えについて、万葉集と同様に「読んだ方の解釈に任せる」と前置きした上で「末広がりの88点です。縁起がいい数字」とニッコリ。自身の夢に向けて、確かな一歩を踏み出した。