昨年12月に開催された「M-1グランプリ2022」で優勝したウエストランドの井口浩之(39)と河本太(39)が25日、大阪・パナソニックスタジアム吹田で行われたJ1ガンバ大阪のリーグ戦ホーム開幕の鳥栖戦で漫才を披露した。2人は高校時代の同級生でサッカー部に所属。大のサッカーファンでもある井口はスタジアムのピッチに立つと「本当にありがたい」、河本も「恐れ多い」と喜んだ。
2万5865人の観客を前にしてのネタはM-1決勝と同じ「あるなしクイズ」。河本の「ガンバ大阪にあって他のチームにないもの」の問いかけに井口は「圧倒的な攻撃力。2012年にJリーグチーム最多得点なのに、J2降格。聞いたことないから」と持ち味の毒舌を発揮。
「翌年J2で優勝して、J1に上がって国内3冠。どうなってんだよ、オイ。アップダウンすごいから。もっとチャンピオン争いをしないといけないんだから」と続けて、「ガンバ大阪応援してます」と落とすと、場内から拍手がわき起こった。
J1の試合での漫才は初めて。2人は「こういう場所でやるのは気持ちいいですね。関西の人は温かい」と観客の反応に感謝。河本は「東京の人は〝受け入れない〟みたいのがありますけど、大阪の人は笑いに寛容ですね。興味を持ってくださっている。東京は全然です」とジョークっぽく違いを挙げると、井口は「何で活動範囲を狭めるんだ」と慌てて突っ込む場面も。
〝JリーグにあってM|1にないもの〟の質問に、井口は「サポーターですね」と回答。「(お笑いは)どうやって応援していいのか、わざとらしく笑うわけにもいかないし。サポーターは声を出して応援できるので」とJリーガーをうらやんだ。漫才でのサポーターからの拍手には「うれしかったですね。大ブーイングを食らわなくてよかったです」といつもの毒舌は影を潜めていた。