ヘンリー王子が起こした裁判で税金約5000万円使われる 警察警護失効による警備巡り

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ヘンリー王子
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 ヘンリー王子が1年半前に高等法院での司法審査を始めた際の、イギリス滞在中の警備を巡る裁判に、同国の税金の30万ポンド(約4800万円)近くが使われたという。2020年にアメリカで新たな人生を始めるため、妻メーガン妃とどもに英王室の主要メンバーを退いたことで、税金による警察警護を失うこととなっていた。

 その後、警備を自費で負担すると申し出たものの、イギリスの警察は私用で雇えないと拒否された王子は、司法審査を求める裁判を開始。その裁判に関してイギリス政府の法廷費用が既に29万6882ポンド(約4800万円)に達していることが、情報公開法により明かされたとザ・サン紙が伝えている。

 ある関係者が同紙にこう話す。「ヘンリーは自分の警備をイギリスの納税者に支払わせることはしたくないと言っていました。しかし、本人の裁判で、何十万ポンドもの税金が使われています」

 2021年秋から続く裁判の費用の内訳は、

 法務部 19万9978.52ポンド(約3200万円)

 弁護士 9万3268ポンド(約1500万円)

 法廷費用 660ポンド(約11万円)

となっている。

 元ロンドン警視庁の司令官ジョン・オコナー氏はザ・サン紙にこう話している。「国の警備を期待するなど横柄で不合理、うぬぼれでしかないのです。それなしでは自分の重要性が格下げとなると考えて警備が欲しいだけです」「この裁判に納税者は1ペンスも支払う必要はありません」

 ヘンリー王子は、オフィシャルイベントや、ウィンザー城にあるフログモア・コテージ滞在中に武装警備員がいたとしても、自身とメーガン妃、2人の子供たちはイギリスで安全ではないと主張している。

 ヘンリー王子からイギリス内務省に対してされた今回の裁判は、4月に高裁へ控訴される可能性があるという。一方、その4週間後にはウエストミンスター寺院で王子の父、チャールズ国王の戴冠式が控えており、それまでに決着がつくのかは不明となっている。

 また5月6日の戴冠式へのヘンリー王子夫妻の出席はまだ確定しておらず、英政府の報道官は、今回の裁判に関してコメントすることは適切でないとしている。

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