歌手の堀ちえみ(56)が15日、東京・かつしかシンフォニーヒルズでデビュー40周年記念コンサート「40thプラス1 アニバーサリーライブ~ちえみちゃん祭り2023~」を開催。〝花の82年組〟の堀が1300人を前に、当時の雰囲気そのまま全シングル曲を歌い切った。
2017年以来、6年ぶりのライブ。2019年にステージ4の舌がんが発覚し、舌を切除し再建手術を受けて以来、テレビでの歌唱はあったものの目標としてきた舞台に立った。代表曲「リ・ボ・ン」や「クレイジーラブ」、「さよならの物語」などを熱唱し、ステージ中盤からは観客席が総立ちになった。
コンサート開演前に、報道陣の前に姿を見せ心境を語った。歌手としては完全復活したが、心残りとして女優への思いをのぞかせた。「その後の松本千秋の続編とか、病気になった時にやっておけばよかったと思ったので。このしゃべり方でできるか、わからないですが…」と、出演していたTBS系ドラマ「スチュワーデス物語」を持ち出した。
昭和、平成、令和と時代は変わり、客室乗務員の訓練生・松本千秋を演じた堀は、スチュワーデスと言わずに「CA」と言い換えていた。「そこを目指してやりたい。風間さん、お元気ですか。やりたいですね」と教官役で同作に出演していた風間杜夫の名を出し、意欲を見せていた。