アイドルグループ光GENJIの元メンバーで俳優の大沢樹生(53)が1日、都内で会見を開き、2023年4月の統一地方選で予定される東京都北区長選に立候補することを正式表明した。
大沢は黒のスーツに身を包み、髪を後ろに結んだ〝侍ヘアー〟で登場。「私、大沢樹生は2023年4月に行われる北区区長選に出馬する決定をいたしましたことを表明いたします」と宣言。「未来に光 地域(まち)にGENKI」と、光GENJIにひっかけた政策スローガンも発表した。
1987年(昭和62)に光GENJIのメンバーとしてデビュー。1994年にグループを脱退後は、俳優として活躍している。大沢は会見場に集まった大勢の記者を見渡し「発信力ってすごい必要。そこは強みだと思っている」とアピールした。
アイドル時代のパフォーマンスに触れ「選挙期間中はローラースケートを履いて効率よく…そんなことはありえないですけど」とジョーク。「正直なところ過去の栄光でこの選挙戦を戦おうと思っていない。現在進行形の大沢樹生で向かっていこうと思っている」と力強く語り、元メンバーの力を借りずに政界を目指す。
大沢は東京都文京区出身だが、北区の商店街を舞台にした公開中の映画「サムアップ!!」に主演。5、6月ごろから撮影でひんぱんに北区を訪れるうち、愛着がわいたという。「北区に惚れてしまいました。自問自答を重ね、2カ月で出馬を決断しました」と経緯を明かした。
映画宣伝のための出馬表明ではないかとの指摘には、きっぱり否定。「撮影している中で、赤羽、王子などいろんなところを回らさせていただきました。その中で地域の方とコミュニケーション、交流していく中での自分の決断だった。なので、もともと映画製作が今回の出馬と関連することは私の中にはないです」と言葉に力を込めた。
無所属で出馬する大沢を支援するのは、北区を拠点とするプロレス団体「シアタープロレス花鳥風月」が立ち上げる政治団体「東京新党16」。代表の大野公寿氏によると「16」という数字はロックバンド「BOOWY」の楽曲「16」からとったという。
同曲のサビ部分「このまま何もできないで年をとっていくのはごめんさ」という歌詞に感化されたといい「BOOWY世代である我々は日本が一番盛り上がってた気がするそんな時代を取り戻したいという気持ちがあった」と、立ち上げの経緯を説明した。