爆笑問題・太田光の妻で、爆笑問題らが所属する芸能事務所・タイタンの太田光代社長(58)が6日、都内のスタジオスペース新宿御苑で「第3回タイタンの学校書道展」の会見を開いた。
所属タレント、生徒らの作品を展示、オークション販売し、売り上げから経費を差し引いた金額を日本赤十字社に寄付する催し。光代氏は出展した「にゃんこ金玉考」「光裕浩太」の2作品について解説した。
「にゃんこ金玉考」は、元文藝春秋社の副社長を務めた元文芸春秋副社長の西川清史氏の著書「にゃんこ四字熟語辞典」(飛鳥新社)、「世界金玉考」(左右社)に感銘を受けたことが契機と説明。さらに西川氏の著書「うんちの行方」(新潮新書、神舘和則氏との共著)にも触れた際に「それは新潮社さんからですが、もう裁判も終わっていますし、買ってもいいかなと思っています」と笑顔で語った。
太田光と新潮社は、日大芸術学部に裏口入学したとする週刊新潮の記事を巡り民事裁判を行い、22年1月に終了。太田は当時に「ホッとしています。私はこれでノーサイドと受け止めます。裏口ネタは今後も続けさせていただきます」とコメントしていた。
「光裕浩太」は爆笑問題・太田光と田中裕二、ウエストランド・井口浩之と河本太の名前から1文字ずつ拝借。「M―1優勝して、全部合わせてもみようと思った。どれも難しくて。特に『光』はバランスが難しかった。そこで、河本太が私の養子になったら、太田太と(漢字で)回文になることが分かった。書いてみると気付きになる」と書道の重要性を説いた。
ここで、「タイタンの学校」で書道師範を務める市川翠峰氏が登場。専門家の視点からタレントの書を評価した。各作品の詳細と講評は次の通り。
◆爆笑問題・太田光「入間の人間」
ご自身の出身(埼玉県入間郡)である地、原点を思って書いたのかな。同じような字が並ぶとバランスが難しい。特に「間」がふたつの字の書き方を変えているのが、(書をたしなんだ)お父さんが書かれていたのも見ていたのかな、と思いました。
◆爆笑問題・田中裕二「うさぎ」
3文字の場合、普通と違い対角線上に書くことで趣がある。跳ねるところをうまく出している。
◆田中光代「にゃんこ金玉考」「光裕浩太」
漢字とひらがなが並ぶとバランスが難しい。漢字とひらがなを縦にする場合は、ひらがなを小さくすることがきれいに見えるものですが、この作品では同じ大きさで書かれているのにバランス良く、余白もきれいだと思ました。(「光裕浩太」は)愛があふれていると感じました。
他にはシティホテル3号室・川合亮太「腸活」、ウエストランド・井口「人間のくせに」、ウエストランド・河本「健康家族」、キュウ・ぴろ「いいでしょう」、キュウ・清水「キュウです」が出展された。
光代氏はウエストランドの両作品を「昨年の方がうまかった。忙しくて心が乱れている。河本はもうちょっと書けたはずですが。まあ頑張っているので許していただきたい」と評価。夫である太田光の作品については「何を思っていたんでしょうか。とにかく逆にしたかったんでしょうかね。間というのも真っ二つにしても同じ鏡文字ですから、そういったことあるのかな。どうしてそう思ったのかは分からない」と首をかしげた。
同書展は7日まで開催。「タイタンの学校」は2018年に設立。芸人を目指す「芸人コース」と、一般向けに学びを広げる「一般コース」を設置。理事長は太田光代氏が務める。現在は5月開校の6期生を募集中。