歌手アデルがコンサート中に号泣した。1月27日のラスベガスにあるホテル、シーザーズ・パレス内コロシアムで開催された定期公演で、『サムワン・ライク・ユー』を歌っている最中、亡くした妻の写真をスマホに掲げる男性を観客席に見つけたアデル、涙を溢れさせながら同曲をその男性に捧げていた。
アデルはこう話していた。「観客の間を縫いながら、自分が見たものを皆も見ることができたらと思ったの。毎夜何人かの人と話して、その人たちに起こった小さな物語を聞くわ」「ある男性がいて、彼は今ここにいて、携帯電話を掲げている。その中には彼の妻が映っているんだと思う。そして、彼女はここにはいない。それが私をとても感情的にさせたの」「あなたの喪失を本当に気の毒に思う。ここまで来てようやくあなたが私に見せていたものが何かに気づいた」「ここを歩いていると、人々の人生の小さなポケットが見えてそれは本当に美しい」
そんなアデルは昨年12月、離婚した時に1日5回もセラピーを受けていたことを明かしていた。2019年にサイモン・コネッキと破局したアデルは、ラスベガスでの定期公演へ向けて最高のフォームでいたいとして、「ウィークエンド・ウィズ・アデル」のステージで、こうファンに告白していた。「数年間セラピーを受けなかったから、また受け始めたの。始める必要があった」「以前は離婚を経験したときで、1日に5回もセラピーセッションを受けていた。でも、自分の行動や発言に責任を持つことをやめてしまった」「今は、毎週自分自身を高めて、皆に全てを提供できるようにしたいからやっているの」
サイモンとの間に10歳の息子アンジェロ君を持ち、現在はスポーツエージェントのリッチ・ポールと交際中のアデル、昨年1月、同定期公演を初日の数日前にキャンセルしていたが、自分が完璧主義者であるためそうしたと語っていた。