ミュージシャンのオジー・オズボーン(74)がツアー生活から退く。肉体的に不可能だとして、5月3日のフィンランドから予定されていたジューダス・プリーストとのヨーロッパツアーの中止を発表したオジーは、パーキンソン病を患い、2019年には転倒による首の手術、手の感染症、風邪による入院という災難が続いていた。
脊髄の手術や治療を受けているオジーはこう声明を発表している。
「俺の忠実なファンの皆に最も伝えにくいことの一つだろう。4年前のこの月に俺は大事故に遭い、脊髄を損傷した」
「あの時期の俺の唯一の望みはステージに戻ることだった。歌う時の声は大丈夫だ。しかし3回の手術、幹細胞治療、終わりが見えない理学療法のセッション、そして最近は画期的なサイバニクス(HAL)治療も受けて、自分の身体の弱さを感じている」
「皆がチケットを手放さず我慢強く待っていることに正直謙虚な思いさ。良心の呵責はあるが、今俺は自分が身体的にヨーロッパツアーをできないという結論に至った。そこに必要な移動ができないんだ。信じてもらいたいが、自分のファンをがっかりさせるのは最低最悪な気分だ」
そしてスタッフらがツアーの代替案を模索中だとして、「こんなかたちで自分のツアー生活が終わるとは思ってもいなかった。今俺のチームは都市から都市、国から国へと移動しないでパフォーマンスする方法を探している」と声明は続いた。
今回の声明をオジーは家族やファン、関係者らへの感謝で締め括っている。
「俺の家族、バンド、クルー、昔からの友人ジューダス・プリースト、そしてもちろんファンたち、その忠誠とサポートに感謝を述べたい。夢にも思わなかった人生を俺にくれた。皆を愛している」