気候変動の影響なのか、何かの前触れなのか…とも見えるような光景だった。南極のブラント氷棚から東京23区の2.5倍にあたる1550平方キロもの巨大な氷山が分離した。衛星写真から判明した。
英国南極研究所によると、グリニッジ標準時の22日午後7時―8時(日本時間23日午前4―5時)、大潮を迎えた際に完全に分離したという。厚さ150メートルもあるブラント氷棚には、数年前から複数の亀裂が見つかっていた。分離した氷山の面積は、東京23区の2.5倍という巨大なもので、静岡県浜松市とほぼ同じ大きさになる。
今回の分離ついては、自然現象だと見られ、気候変動によるものではない可能性が高いという。ブラント氷棚では21年2月にも、今回より少し小さい氷山が分離した。南極では夏(11月~3月)を迎え、海氷面積の減少が続いている。