ミュージシャンのジャスティン・ビーバー(28)が、全楽曲を2億ドル(約260億円)以上で売却した。楽曲のバックカタログの著作権、マスターレコーディングからのアーティスト印税、著作隣接権などについて、投資事業体ヒプノシス・ソングス・キャピタルとの契約が締結されたかたちだ。
ジャスティン世代のアーティストの中では最大級の契約で、ヒプノシスにとっても、2021年のアルバム『ジャスティス』を始めジャスティンの全290曲の権利を得る大型契約となった。ちなみに同社は以前、ジャスティン・ティンバーレイクのカタログを1億ドル(約130億円)で買収していた。
一方、オリジナル録音の権利は、ユニバーサル・ミュージック・グループが引き続き保有するという。今回の契約についてジャスティンのマネージャー、スクーター・ブラウンはこう声明を発表している。
「この歴史的契約に関わったメルク(メルキュリアディス)と彼のヒプノシスのチーム、我々のパートナー全員に感謝を述べたいと思います」「ジャスティンがカタログ契約について決意した際、この素晴らしい業績を保存し発展してくれるパートナーとしてメルクとヒプノシスが最もふさわしいことを我々は即座に気づいていました」「10年以上に渡ってジャスティン・ビーバーは、世界中で大ヒットした曲と共に私たちを楽しませ、感動させてきました。彼を、そしてその素晴らしい作品に長年携わる全ての人たちを誇りに思います。ジャスティンは真に一世一代のアーティストであり、この契約の規模がそれを物語っています」「15年に渡りこの旅路を見ることができたことに感謝しています。今日、関係者一同、幸せを感じています。ジャスティンの偉大さは始まったばかりです」
一方ヒプノシスの創始者でCEOのメルク・メルキュリアディスは、ジャスティンについて、ストリーミング世代の一握りの重要なアーティストと称賛、「この契約は70歳以下のアーティストが結んだ最大級のものです。スポティファイのみでも毎月8200万人のリスナーが存在し、合計300億回以上再生されている途轍もないカタログとなります」と声明している。