どういうこと?「木で文字を書いてみました」 脳がバグる作品に6万超のいいね「不思議」「天才すぎる」

松田 和城 松田 和城

 趣味で木彫り作品を製作しているキボリノコンノ(@kibori_no_konno)さんが公開した、木で文字を書いているように見える動画が「脳みそバグる」「不思議」「筆も木!?」「天才すぎる」「すご。。。ホンマに紙に書いてんのかと思った」などと注目を集めている。

 半紙に浮かぶ「桧」の文字。最後の一画の点を筆の毛の部分と重ねて表現。動画では最後の2画部分を手で見えないように映し、筆でなぞりながら実際に文字を書いているように錯覚させた。〝正体〟は厚い木の板から半紙と「桧」の文字を彫り出して製作された〝木の固まり〟。筆、半紙、文字、文鎮全て木でできている。奇想天外なアイデア作品に、6000超のリツイート、6万超の「いいね」の反応が寄せられた。

 厚さ3センチほどのヒノキの板から工作。「桧」の文字を浮き上がらせるため文字以外の部分を彫刻刀、サンダー、ルーターで2ミリほど彫り下げた。半紙の部分では、平らな面を彫刻刀や電動のサンダーを使用し、よれやしわを再現。最後に文字の部分に蜜蝋(みつろう)を塗り木目を際立たせ、半紙部分を白い絵の具で塗り完成させた。製作時間は15時間ほどだったという。キボリノコンノさんは「『桧』の文字を残して、周りをきれいに彫り下げるのがとても難しかったです」と製作を振り返った。

 半紙の質感が「リアルすぎる」とクオリティの高さが好評だった。キボリノコンノさんは製作にあたり、習字セットを購入。一度「桧」の文字を本物の半紙に書いてよく観察したという。「半紙を手で押さえたときにできるシワや、墨汁で文字がよれた様子を、彫刻刀、ルーターを使って表現しました」と説明した。

 母親の提案からアイデアが生まれた。キボリノコンノさんは「これまで食べ物を木彫りで作ることが多く、新作も何か食べ物を作ろうと考えていたときに、母から『習字を木で作ってみたら?』とメールが届き、新鮮で面白そうだなと思い、表現してみようと思いました」と明かした。

 キボリノコンノさんは、昨年12月に静岡県でこれまでの作品を展示した「木彫りBORN展」を開催。実際に会場の様子を目にしたといい、「木彫り作品とわかってきているはずなのに、『えっ?これホントに木なの?!!』という声が多かったです。また1人で来ている方でも自然と『えっ?うそ?!』と声が漏れてしまい、初めて会場で会った方同士で一緒に驚きながら楽しんでいる様子も印象的でした」と語った。

 今後、静岡、大阪でも展示会が開催予定。詳細はキボリノコンノさんツイッターまで。

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