新作アニメ「オーバーテイク!」 声優オーディションに異例800人 主役は新鋭の古屋亜南に

山本 鋼平 山本 鋼平
「オーバーテイク!」ティザービジュアル (C)KADOKAWA・TROYCA/オーバーテイク!製作委員会
「オーバーテイク!」ティザービジュアル (C)KADOKAWA・TROYCA/オーバーテイク!製作委員会

 KADOKAWAと「アルドノア・ゼロ」を手がけたアニメ制作会社TROYCAがタッグを組んだ、オリジナルアニメ「オーバーテイク!」の制作ならびメインスタッフ、メインキャストが20日、都内で発表された。会見にはあおきえい監督、TROYCAの長野敏之プロデューサー、KADOKAWAの上田清香プロデューサー、浅雛悠役の古屋亜南、眞賀孝哉役の小西克幸が出席。総勢800人の声優がオーディションを受けたという。

 「F1」を頂点としたフォーミュラカーレースの入門カテゴリーで、上級カテゴリーに優秀な若手ドライバーを輩出する「モータースポーツの甲子園」としての役割を担う「F4」(フォーミュラ4)を舞台に、高校生レーサー浅雛悠、フォトグラファー眞賀孝哉の二人が、性格と年齢の違いを越えて、人生が交錯していく物語。この日は2人のメインキャラが発表された。群像劇が予定されており、登場人物の多さが予想されるが、それでも約800人の応募者は異例だという。

メインキャラクターである浅雛悠役の古屋亜南、眞賀孝哉役の小西克幸はオーディションでそれぞれ約100人の参加者から選出された。声優選びを振り返って、長野プロデューサーは「とにかく多くて、聴いても聴いても終わらなかった。ビックリだった」と苦笑い。行程はセリフ入りの音声データから各キャラ数人の候補を選び、スタジオで実際に演技する最終オーディションに進む。

 浅雛悠役の古屋亜南は、テレビアニメ作品では自身初の主役をつかんだ。あおき監督は「皆でイメージを出し合っていたが、古屋さんに関してはほぼ全員一致だった。ぼくも聴いて遥だ、と思いました」と証言。ほぼ新人で経験の少なさなどを心配する声もあったが、スタジオオーディションで「大丈夫」と太鼓判が押された。古屋は「感無量です。(スタジアオでは)特にリテイクもなくて、諦められてるのかな、と不安になって、ダメだったのかなと思っていた」と表情を引き締めた。

 多くのメインキャラクター担当してきた小西克幸が眞賀孝哉役。古屋の演技に「声を聞いた時にキャラクターに合っていて素敵だなって、これからどうなっていくんだろうなと思いました」と期待を寄せた。各キャラクターの第1候補の声優が、スケジュールの調整が付き、全員そろったことも、珍しいという。

 キャラクター原案は「おとなになっても」の漫画家・志村貴子、キャラクターデザインに松本昌子、スーパーバイザーに高山カツヒコと豪華スタッフが集結。浅雛は弱小の「小牧モータース」に所属しつつ、新聞配達のアルバイトをしながら小牧家に居候中。上田プロデューサーは「男子高校生でレーサーという設定はすごく萌えます」とはにかんだ。スランプ中のフォトグラファーである眞賀は、F4を知らなかったという設定で、マイナーな題材を視聴者とともに学んでいく役割も担う。その他のキャラクター、放送開始時期、放送局などは順次発表されていく。

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース