ジェームズ・キャメロン監督「アバター」新作で銃のシーンをカット

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ジェームズ・キャメロン監督
ジェームズ・キャメロン監督

 ジェームズ・キャメロン監督(68)が、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』で銃が出てくる10分間をカットしたという。キャメロン監督は、銃規制が遅々として進まないアメリカにおいて「銃を崇拝」する内容にしたくなかったことから、それが登場するシーンを削除したと説明している。

 中東版エスクァイア誌でキャメロン監督はこう語っている。

 「この映画を編集しているとき、ちょっと信念が揺らいだときがあったんだ。あまりにも暴力的になってしまっていた。この映画の美しさ、象徴的な描写、スピリチュアルな側面と、アクションのバランスを取りたかったのだけど、少し重苦しくなりすぎたと感じたんだ」

 「バイオレンスとアクションは、見方によっては同じなんだ。私はアクション映画監督として知られているが、これはすべてのアクション映画作家のジレンマだ」

 また過去に暴力的なシーンを多く含んだ映画『ターミネーター』や『ランボー』を手掛けたキャメロン監督は、「自分が作った映画を振り返ってみると、今その映画を作りたいかどうかは分からない」「30数年前の『ターミネーター』映画でやったように、今の世の中で銃を崇拝の対象にしたいかどうか分からない。この社会で銃に関して起こっていることで胃が痛くなるよ」「私はニュージーランドに住んでいるが、あの恐ろしいモスクでの銃乱射事件の2週間後に、すべてのアサルトライフルが禁止になった」と語っている。

 一方で、キャメロン監督は『ターミネーター』のリブート版を「検討中」であることを認めている。1984年に始まったSF映画「ターミネーター」シリーズは、2019年の 『ターミネーター: ニュー・フェイト』が興行的に振るわなかったことから、7作目の制作が頓挫していた。ポッドキャスト番組『スマートレス』に出演したキャメロン監督は、将来のアイデアについて、「私がもう1本『ターミネーター』を作って、あのシリーズを再び立ち上げるということを、今話し合っているところだけど、まだ何も決まっていない。悪者のロボットが狂ったことをするよりもAIに焦点を当てた作品にするつもりだ」と語った。

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