”恐竜の王様”ティラノサウルスの知能は、それほど高くはなかったという説が出てきた。昨年ある神経科学者が、ティラノサウルスは霊長類ヒヒほどの知能があり、問題解決能力があったと主張していたが、新たな研究がその説を否定するかたちとなった。
英ブリストル大学とサウサンプトン大学の研究者らが、ティラノサウルスの脳のサイズと構造を分析した結果、同種は現在のワニやトカゲと同じくらいの賢さだったということが分かったという。
サウサンプトン大学の古生物学者のダレン・ナイシュ博士は説明した。
「Tレックスがヒヒと同じくらいの知能があった可能性には魅了されますし、恐ろしいことです。私たちの過去の見解を見直す可能性を秘めています」
「しかし私たちの研究では、すべてのデータがその説を否定するかたちとなっています。彼らは巨大な賢いワニといった具合で、それもまた魅了されることではあります」