「ターミネーター」監督 19年作品を失敗作と認める プロジェクトを受けたことは間違い

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 「ターミネーター」シリーズに挑戦したことを後悔しているティム・ミラー
 「ターミネーター」シリーズに挑戦したことを後悔しているティム・ミラー

 ティム・ミラー監督(57)は、「ターミネーター」シリーズに挑戦したことを後悔しているという。ミラー監督は2019年に、オリジナルの映画に出演していたアーノルド・シュワルツェネッガー(75)とリンダ・ハミルトン(65)が再共演を果たした映画「ターミネーター:ニュー・フェイト」でメガホンをとったが、興行収入は振るわず、プロジェクトを受けたことは間違いだったと感じているそうだ。

 サンディエゴ・コミコンで、米エンタメメディアCollider主催のパネルディスカッションに登場したミラー監督は「『ターミネーター』は探求しがいのある面白い映画だが、たぶん十分探求しつくしたんだ。私は自分が観たい映画をつくればうまくいくという、頭の硬いオタク思考で飛び込んだ。でも、間違いだった。悪い意味での発見だったよ。映画は大失敗だからね」と自ら失敗作であることを認めた。

 ミラー監督はシリーズでの残念な経験をしたものの、低予算の「ターミネーター」映画をつくることには、乗り気だという。ミラー監督は続けて次のように語った。「低予算の『ターミネーター』映画を良い監督と俳優とつくったら素晴らしいものになるかもしれない。靴下でつくった人形劇とか良いかもしれない。すごいものになるかも」

 一方で「ターミネーター」シリーズで28年ぶりにサラ・コナー役を演じたリンダは、スクリーンで自分自身を見ることが耐え難かったと次のように告白している。「映画は1回観ただけなの。だって、自分を見ることが耐え難かった。映画を観た唯一の理由はティム・ミラーが大好きで共演俳優たちが大好きだからよ。ティムには私たちがどんなものをつくったのかを観るという義理があると思って。だって撮影の間中、私たちは叫びまくっていたの。監督は『リンダ、お前はこの映画を見るつもりがあるのか?』とメガホン越しに言うから『見ないわ。あなたは私の上司じゃない。今だけのボスよ』って言ったわ。いつも彼女は観るのか、観ないのかという感じがあったわ」

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