NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の公式インスタグラムに、北条義時(小栗旬)が縁側にひとり、白い着物姿でうずくまって倒れている写真がアップされた。最終回のラスト、姉北条政子(小池栄子)と衝撃応酬となった場面の一部カットとも、物語が完結した後に政子が静かに去ったともとれる。
政子がすすり泣く声とともに、小さく「完」と表示されて物語は終了した。
最終回は義時後妻による毒殺の異説なども採用され、大胆なストーリーとなったが、後妻のえ(菊地凛子)の言動と義時の容態急変により、政子らに不審さが伝わっている様子や、弟時房(瀬戸康史)の手癖の悪さのおかげで、のえが盛った証拠の毒は、息子泰時(坂口健太郎)に渡ったことも描かれている。
義時没後は、政子が取り仕切り、京から戻った泰時が執権と家督を継承。義時後妻の伊賀の方が息子政村を後継に据えようと画策し、これを政子が荷担しようとした三浦義村を抑えたうえで、敵方計画をつぶし、伊賀の方は伊豆に流罪・幽閉され、ほどなく亡くなったことなどが伝わっている。
次男朝時は母の家柄が最も高かったことなどから、さまざまな風聞が流れたが、総じて朝時は兄泰時に抗うことはなく、大きな力を持つが、権力中枢からは少し距離を置いたとも言われる。ただし朝時の子らは、北条得宗家に対して乱を起こしている。
政子は義時他界の1年後に亡くなり、伊賀氏の変に巻き込まれた政村は兄泰時が救い、後の鎌倉を支える重鎮に。
最終回はこれらの定説に直結する形で終了した。