「SPY×FAMILY」「鬼滅」「東方Project」痛車100台が姫路城下に大集合

 アニメやゲームのファンが集う「ひめじSubかる☆フェスティバル」が11日、兵庫県・姫路城前の大手前公園で開催され、作品キャラクターの装飾を施した痛車(いたしゃ=自動車)100台やコスプレイヤー約500人が参加した。この日は近くの姫路城が無料開放されたこともあり、幼い子どもや中高年など一般客の来場も目立った。

 「ひめじSubかる―」は今年で8回目。来場者はアニメやゲームの音楽に合わせて踊ったり、写真を撮りあったりして楽しんだ。実行委員会は、正確な来場者数は不明としつつ「(昨年よりも)多く感じる。朝からバンバン来ています」とにぎわいを喜んだ。会場に出店しご当地ハンバーガー店などには朝から行列ができたという。

 会場では「痛車大集合2022」と題し、全国各地から集まった痛車100台、痛チャリ(いたちゃり=自転車)3台、痛単車(いたんしゃ=バイク)6台が展示された。

 京都府から参加した痛車歴18年の遊羽さんは、人気急上昇中の漫画・アニメ「SPY×FAMILY」に登場するヨル・フォージャーをデザインした車両を披露。「前はインパクト、横は大きく、後ろはかっこよく」と四面をイラストで飾った姿は家族連れからも注目を集め、痛車の前で記念撮影する人もいた。

 香川県から参加した桃華丸さんは「SPY×FAMILY」のアーニャ・フォージャーをあしらった原付バイクを出展。緑色のボディにアーニャのピンク色の髪が映えるバイクは通勤用に日常使いしているという。「鬼滅の刃」の胡蝶しのぶで外装を飾った軽トラックには、フィギュアを樹脂で固めた自作のシフトノブをつけた。

 人気同人作品群「東方Project」のキャラクター、レミリア・スカーレットとフランドール・スカーレットで飾った車は賢狼HOROさんの作品。「この子で痛車を作りたい」とキャラにほれ込んだことがきっかけで初制作した。トランクのドアを開けると、クリスマス仕様にミニツリーや人形を並べたこだわりの展示スペースが現れる。キャラをイメージした人形は1体30万円を超えるものもあるといい、「ドールだけで100(万円)超える」とぶっちゃけた。

 トランクにピンク色のUFOキャッチャーを搭載した異彩を放つ車も通行人の目を引いた。持ち主は同イベントに名古屋から初参加したSUZUKIさん。外装はゲーム「リトルバスターズ!」のキャラ・クドリャフカのイラストをあしらい、内装はキャラ衣装に合わせ白・ピンク・紫でまとめた。UFOキャッチャーが動くと通りかかった子どもたちが釘付けになり、大人からは次々に「すげえ」と声が漏れていた。

 実行委員会が選ぶ「ひめじSubかる☆賞」は遊羽さんの痛車が、スポンサーが選ぶ「審査員特別賞」はSUZUKIさんの痛車が受賞した。

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