〝暴力の街〟で育った英人気俳優 ナイフ犯罪の防止掲げコラボスニーカー発表

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イドリス・エルバ
イドリス・エルバ

 英国俳優のイドリス・エルバ(50)が、ナイフ犯罪の増加に立ち向かうキャンペーンと共に、スニーカー「ナイキ・エア・フォース1」を発表した。イドリスによる非営利のアパレルブランド「ドント・スタブ・ユア・フューチャー」がNFLのキャンペーン「My Cause, My Cleats(私の主張、私のスパイク)」に参加。ロンドンでティーンの女の子が刺され死亡した事件を受け同スニーカーを製作した。

 治安の悪い、貧困層が多く住む街で育ったイドリスは語る。

 「『ドント・スタブ・ユア・フューチャー』は目的のあるファッションブランドだ。私たちが製作した素晴らしいカプセルコレクション(Tシャツとフーディ)の売り上げは、地元のコミュニティでナイフ犯罪の防止に向けて活動する団体や基金に回される」

 「『ドント・スタブ・ユア・フューチャー』は15歳の少女がロンドンで刺殺された後に、私がインスタグラムで怒りを露わにしたことから生まれた。ナイフ犯罪が増加する中、私は若者たちに未来はいいものだと伝えようとした。それは悲劇的な影響を受けた犠牲者やその家族だけでなく、自分の未来を刺し傷つけている人に向けたものだ。そしてそれがブランドのメッセージになった。stab(刺す)という言葉を聞きたい人はいない。私は服を売るためにここにいるわけじゃない。メッセージを売り、私の声とプラットフォームを使い、若者同士の暴力について議論し続ける必要があることを人々に理解させようとここにいるんだ」

 「若者の暴力は増えている。ここ3年でイギリスと世界は非常に不安な時期を過ごしている。そして子供たちも不安を感じている。恐怖や不信がある。自分の身は自分で守ろうと思うのは自然なことだろう。それが暴力的な状況に陥ることを助長しているのが問題なのだ。拳を交えたケンカがある一方で、ナイフを持ち出し、君や誰かの人生を変えてしまうこともある。ロンドンにおける10代の殺人事件に関して、2021年は最悪の年だった。私たちはより良い未来にしていかなければならない」

 今回、同キャャンペーンにダラス・カウボーイズのコーチ、エイデン・ダーデと共に参加したイドリスは、今年ロンドンで開催されたNFLの試合も観戦。スポーツを通して若者たちが学習、尊重し合い、個人的な成長を図ることができ、更にギャングから遠ざけて安全なコミュニティを作ることができると続けていた。

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