女優のヘレナ・ボナム・カーター(56)は、ジョニー・デップが「完全に汚名を返上した」と考えているようだ。
ドメスティック・バイオレンスの被害者としての経験を綴った元妻アンバー・ハードの論説を巡り名誉毀損訴訟を起こしたジョニーについて、ヘレナは裁判に勝訴したジョニーが仕事を見つけるのに問題はなく、アンバーは#MeToo運動の「流行に乗っただけ」だと非難している。
ヘレナはサンデー・タイムズ誌のインタビューで、映画界は寛容で、不祥事を起こしたスターが復帰の道を見つけることができるかと問われ、こう答えている。
「ケビン・スペイシーのような人には道はないと思う。でもジョニーは苦難の道を突破したことに間違いないわ」
「ジョニーは完全に汚名を返上したと思う。彼はもう大丈夫だと思うわ。全く問題なし」
「アンバーには振り子の揺り戻しがきたのだと思う。 このようなことの問題点は、流行っているという理由でトレンドにのっかって、広告塔になろうとすることよ」
またヘレナは、不適切発言によってトランスフォビアの疑いで「追い回される」ことになった、「ハリー・ポッター」シリーズの原作者J・K・ローリングにも言及、同氏を擁護し次のように語っている。
「恐ろしいことよ。彼女は追い回されたのだと思う」
「人々の一方的で極端な判断よ。特にこんな虐待を受けている場合は、自分の意見を言うことが許されているはず。誰もが自分のトラウマを抱え、そのトラウマから自分の意見を形成している。だから、その人の経験や痛みを尊重しなければならない」
「全ての人が全てのことに同意する必要はない。そんなことになったら、それは退屈だし狂った世界だわ。彼女は攻撃的な意味で言ったのではなく、自分の経験から何か言っているだけよ」
一方で、ヘレナは、ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルパート・グリントといったキャスト仲間が同氏に対して発言したことは、批判したくはなかった様子で、同映画シリーズによって名声を得た3人組は恩知らずだと思うかと尋ねられると、こう答えた。
「そんなことは言わない。でも、彼らは自分たちのファン層や世代を守ることをとても意識していると思う。難しいことね。一つ言えることは、有名になるというゲームでは、それに伴うエチケットがあるということ。他の有名人のことをあれこれ言わないというエチケットよ」