まるでカップルかと見まごうようなお坊さんのツーショット写真がSNS上で大きな注目を集めている。
「←理想 現実→」
と件の写真を投稿したのは鎌倉市にある大船観音寺の公式Twitterアカウント(@oofunakannonji)。
縁むすび地蔵尊の隣で、手と手でハートを作り頬よせあって写真におさまるお坊さんたち…。そのインパクト溢れる光景に、SNSユーザー達からは
「これがBL(ボーズラブ)ですか…」
「とても素敵なお顔。自然と手を合わせたくなる。尊いとはこういうこと。」
「すいません、なんか胸の中によく分からない感情が…これが…煩悩?」
「素敵ですね!普段は厳かだけどやんちゃな時もあるお坊さん好きです!( *˙ω˙*)و グッ!
素敵なお写真ありがとうございます!(*^^*)」
など数々の称賛の声が寄せられている。
大船観音寺監寺の松樹さんにお話を聞いた。
中将タカノリ(以下「中将」):こちらの縁むすび地蔵尊は大船観音寺のものでしょうか?
松樹:こちらのお地蔵さんは大船観音寺ではなく長野県軽井沢町にある泉洞寺と言う曹洞宗の寺院にあります。
中将:今回の理想・現実ショットを撮影された経緯をお聞かせください。
松樹:大船観音寺で勤めしていただいている僧侶の方が泉洞寺の副住職もしており、今回色々な寺院の視察をする過程でこのお寺にも行こうという話になりました。
縁結び地蔵は人気のお地蔵様ですが、特に何か狙いがあった訳ではありません。仲間内で撮ったものですが、あまりにも面白かったので投稿させていただきました。
中将:これまでの反響やコメントについてご感想をお聞かせください。
松樹:皆さん色々な考え方をされるので面白いです。ボーイズラブだとか、それをモジってボーズラブだとか言われていますが、注目が集まって認知される事、話題になる事がSNS運用の大きな目的なのでどんなコメントでもとてもうれしく思います。気に入ったらスクショもします。
◇ ◇
大船観音寺は1981年創建の比較的歴史の浅いお寺で、かつ鎌倉市内ではあはあるが古都鎌倉とは少し離れた大船地区に位置しており、けっして認知は高くなかった。
しかし近年、SNSに積極的に取り組み、お寺のお固いイメージを払拭したユニークかつ温かみのある情報発信をすることで急速に多くの人に知られるようになっているようだ。
また11月1日からは湘南モノレールとコラボした限定御朱印企画、12月18日には雛人形やぬいぐるみを合同供養する人形供養が開催される。現代を生きる人の心に寄り添った大船観音寺の取り組み。ご興味ある方はぜひTwitter、ホームページ等をチェックしていただきたい。
大船観音寺
所在地:神奈川県鎌倉市岡本1-5-3
公式ホームページ:https://oofuna-kannon.or.jp/
Twitterアカウント:https://twitter.com/oofunakannonji