実力派コンビ・シシガシラ 下ネタ封印、〝唯一無二のハゲネタ〟1本でM-1優勝へ

松田 和城 松田 和城
M-1グランプリへ意気込むシシガシラの浜中 英昌(左)、脇田 浩幸
M-1グランプリへ意気込むシシガシラの浜中 英昌(左)、脇田 浩幸

 〝唯一無二のハゲネタ〟で人気を博しているお笑いコンビ「シシガシラ」の浜中英昌(38)と脇田浩幸(41)が、M-1ドリームを狙っている。4年連続M-1グランプリの準々決勝に進出している実力派コンビが悲願の優勝へ、意気込みを語った。

 30日に行われる三回戦は、シシガシラにとって通過点にすぎない。浜中は「今年のMー1は優勝です」とキッパリ。2人の鼻息は荒く、並々ならぬ決意をにじませた。ハゲている脇田の容姿を生かし、ヒゲをたくわえた浜中が意地悪そうにボケるハゲネタで観客を笑顔にする。

 2021年、18年の結成から4年連続となる準々決勝で敗退。脇田は「M-1は加点方式じゃなくて、減点方式らしいんです」と話し、減点に至った要因を「下ネタ」と分析している。「インコースギリギリを投げたい」と、単語をそのまま言わず観客に想像させるスタイルで下ネタを取り入れた。会場は笑いで包まれたが、壁は超えられなかった。「想像させた時点で『下ネタは下ネタ』って。『あのネタでいくのすごいな』ってなるかなって思ってたんですけど、ちゃんとダメでしたね」と苦笑した。葛藤はあったが、下ネタの封印。得意のハゲメタ1本で勝負することを決意した。

 さまざまなシチュエーションで違和感なく繰り広げられるハゲトーク。しずる・村上純(41)から「インテリジェンスが漂う新しいハゲ漫才」と称された。脇田の実体験も参照に、ハゲあるあるをネタに組み込んでいる。頭皮が薄い夫を持つ女性からファンレターが届くなど、〝不快にならないハゲイジリ〟の評価を得た。浜中が「ハゲ-1グランプリをやってみたいです。審査員もハゲを集めて。ハゲ限定ライブとか」と話すと脇田もうなずき、新しいコミュニティー形成に意欲を見せた。

 昨年のMー1グランプリは、錦鯉が優勝。史上最年長の50歳で栄冠を手にしたボケの長谷川雅紀とツッコミで43歳の渡辺隆がブレイクした。浜中は「もちろん勇気づけられました」。脇田も「まだ売れてない時にご一緒して、『どうしたらいいんだよ』って言っていた人たちが優勝、爆売れしたのを見たらうれしさしかなかったです」と目を輝かせた。今年はシシガシラが続くつもりだ。年齢、見た目的にも〝第2の錦鯉〟をほうふつさせるものがある。〝おじさんの星〟となりM-1ドリームをつかめるか。

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