サバンナ八木&レイザーラモンHG「M―1」2回戦で敗退 「痛恨のミス。やってしまいました」

山本 鋼平 山本 鋼平
昨年5月に結成したネオ☆健康ボーイズのサバンナ八木真澄(左)とレイザーラモンHG=都内
昨年5月に結成したネオ☆健康ボーイズのサバンナ八木真澄(左)とレイザーラモンHG=都内

 サバンナ八木真澄(48)とレイザーラモンHG(46)によるユニット、ネオ☆健康ボーイズが14日、東京・浅草の雷5656会館で開催された、日本一の若手漫才師を決めるM―1グランプリの2回戦に出場した。

 八木は飲酒がたたり、全盛期より筋肉量がやや落ちたものの、肉体派のふたりが、筋トレをテーマにしたパワフルな漫才を披露。不本意なウケに終わったという八木は「痛恨のミス。やってしまいました」と嘆き節を始めた。

 ふたりは午前11時の招集時刻より1時間早く到着し、建物下に駐車していた観光バスのそばでネタ合わせを実行。「バス待ちのお客さんの近くでネタ合わせしていたら、その行列は(開場待ちの)M―1のお客さんでした。全部ネタバレしたと思います」と悔しそうな表情を浮かべ「誰も笑っていなかったので、芸人に気を使ってくれたんやなと思っていたら、(本番でも)同じ反応でした」と天を仰いだ。ネタ時間の3分中、40秒ほどは新ネタを投入したが「全部スベりましたね」と頭をかいた。

 HGは普段、実業家の妻が所有する3500万円の超高級車を運転し仕事に向かうというが、この日は電車で会場入り。「さすがにM―1の賞金より高い車に乗るのは違うんで、予選の時は必ず電車で来ます」と意気込みを示したが、この日夜に発表された3回戦進出者には名前がなかった。昨年に続き2回戦敗退という厳しい現実が残った。

 2007年に結成した八木となかやまきんに君のユニット、ザ☆健康ボーイズからきんに君が抜け、昨年5月にHGが2代目の相棒としてスタートしたネオ☆健康ボーイズ。初挑戦だった昨年秋のM―1予選後には、営業先の新規開拓につながった。今回は入念に準備し、2度目の挑戦だった。

 ザ☆健康ボーイズの結成前から、きんに君も含めた3人でイベントを行うなど、若手時代から親交が深い両者。HGと初めて真剣に漫才に取り組む八木は、HGを「2万人の観客の前でプロレスしただけはある。さすがに度胸があって勝負強いですよ」、とかつて存在した団体ハッスルを思い起こしながら評価。HGは「世間の八木さんの評価はギャグマシーン、ちょっとバカなイメージがあると思うんですけど、緻密で理論的にネタを作る。細かい微調整もすごいなと思います」と語るなど、互いに新たな発見があった。

 結成当初は営業先がHGではなくきんに君が来ると勘違いしており、トラブルを回避するため急きょ、きんに君を招いたこともあった。それでも、M―1を通して知名度、お笑いの強度を上げていく目標を抱くネオ☆健康ボーイズ。M―1の出場資格は結成15年以内。八木は「あと13年出られる。その時僕は61歳でHGは60歳かな。冬の野外営業に呼ばれ続けて、健康も維持してM―1に挑み続けたい」と今後を見据えた。酒の影響か、少しばかり顔色の悪い相手に視線を向けたHGは「八木さん、内蔵には気をつけて下さいね」と声をかけ、さらなる飛躍を誓い合っていた。

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