男女コンビ・THIS IS パン 見えた2人の「完成形」 M-1決勝に立つ姿「違和感ない」

杉田 康人 杉田 康人
岡下雅典(左)、吉田結衣のTHIS IS パン
岡下雅典(左)、吉田結衣のTHIS IS パン

 吉本興業の関西出身男女漫才コンビ・THIS IS パンが30日、東京・よしもと有楽町シアターで行われるM-1グランプリ3回戦に臨む。

 岡下雅典(36)と吉田結衣(33)が、2017年にコンビ結成。6度目の挑戦に、岡下は「自分らが決勝に立っている姿を想像した時に、そこまで違和感はないなと思えるようになった。昨年までは、どこかでありえないかなと思っていた自分がいる。『無理かな』というのはもうなくなった」と、自信を見せた。

 2021年9月に、東京・ヨシモト∞(無限大)ホールの看板芸人となり、レギュラーに昇格。バラエティー番組での活躍や、10月から文化放送「おいでよ!青春る」(火、水曜、後7・0)の火曜パーソナリティーに抜てきされるなど、コンビの勢いは増すばかりだ。吉田は「売れへんかったらどうしよう…という心配よりも、めっちゃ忙しくなって自分のことできなくなったらどうしようという心配が勝った時があった」と意識も変わった。

 2019、21年と準々決勝に進出。今年の出場7261組が、3回戦では100組に、準々決勝ではさらに24組に絞られる。準決勝への高い壁。吉田は「準々から準決勝への高さが本当にしんどかった。準々で落ちると、なかったことと一緒になる」と語ると、岡下は「ボクサーで言うと、むっちゃ良い体で、まだこっから絞らなあかん…という感覚。ムキムキやのにこっからもう2キロ落とすの!?っていう減量前のボクサーの感じ」と、苦しみを表現した。

 2021年のM-1こそ、壁を超えることはできなかったが、成果もあった。岡下は「去年出た時に、もっと行けるなと思っていた。形になりそうなネタもある」と手応え。吉田も「去年はまだ、これが自分たちの完成形かなっていうのを確信が持てないまま進むところまで進めた、みたいな感じだった。今年はお互い『これが我々のネタやな』ってことを、認識できたかなって感じで臨めている。ちゃんとやりたいことできたら、それなりの結果はついてくるはず」と強調した。

 今年からM-1舞台で披露するネタを動画に撮り、ライバルとなる吉本の同期や後輩などに見せて意見を求めているという。岡下は「今まで、何でそんなことしているんやろうと思っていたが、アドバイスは的確。ライバル芸人も意地があるし『ここをこうしたら、もっと良くなる』などのこともきちんと言い合う」と、東京吉本勢のライバル同士で切磋琢磨する。

 16日に、浅草で行われたM-1の2回戦。出番前に神社で願掛けをしようとした岡下だったが、気負いすると思い場外馬券売場へ。秋華賞の馬券は外したが、漫才は次戦へ駒を進めた。3回戦当日は、天皇賞・秋が行われる。「福永は勢いがあるので、ジオグリフが本命です!」と断言したが、吉田は「あえて外しにいかな」と、大ハズレが3回戦突破へのゲン担ぎになると信じている。岡下が予想を外せば、 THIS IS パンの準々決勝進出は間違いないだろう。

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