中国で新婚女性が地元自治体から妊娠の有無について電話で質問されたことがウェブ上に投稿され、削除されるまでに数万件のコメントが集まった。同じような電話を受けたとの書き込みも多く見られた。
あるユーザーが同僚の話として「微博(ウェイボ)」に投稿したところによると、江蘇省・南京市の女性健康サービス当局から電話があり、自治体が「新婚夫婦に1年以内の妊娠を望んでおり、四半期(3カ月)ごとに電話をすると言われた」という。投稿は27日に書き込みから数時間後に全てのコメントとともに削除された。
市政府と国家衛生健康委員会は現時点でコメント要請に応じていない。
中国では2015年まで一人っ子政策が続けられ、人口減少の危機が懸念されている。また、労働人口の減少に加え、高齢化社会なっていく中での年齢層のいびつさも問題視されている。今では夫婦1組につき3人まで子供を持てるようになっているが、今年の出生数は昨年の1060万人から1000万人を割り込むとみられている。
3期目を迎えた習近平総書記は先週の党大会で、出生率を引き上げる政策を確立し、人口戦略を改善することを表明していた。