極めて異例!習近平氏を批判する横断幕が北京に 「独裁者」「追放」「PCR検査不要」などの文言

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習近平党総書記。北京で2017年10月撮影(ロイター)
習近平党総書記。北京で2017年10月撮影(ロイター)

 中国共産党大会開幕(16日)を控えた13日、北京で「改革が必要」などと赤い文字で書かれた極めて異例な横断幕が掲げられた。国内でアクセスがブロックされているツイッター上の画像や動画では、習近平党総書記を名指しで「独裁者の裏切り者」とし「追放」を呼びかける横断幕の文言もあった。

 横断幕が掲げられたのは北京市海淀区とみられる高架橋。現場の上の道路から煙のようなものが上がっている映像もあった。ソーシャルメディアでは、横断幕が撤去された13日夕方の現場一帯に多くの警官や警察車両が展開する様子などが映像で駆け巡った。現時点では、誰が横断幕を掲げたのかは分かっていない。

 中国の国営メディアは騒動について一切報じていない。党大会開幕を控える中で、当局は情報統制に乗り出しているとみられる。

 今回の党大会で習氏は総書記として3期目に入ることが決まる見込み。横断幕の中には、ゼロコロナ政策に触れたものもあり、「PCR検査は不要、食事が必要。ロックダウン(都市封鎖)は不要、自由が必要」との文言もあった。

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