調味料選手権は燻製スパイスが184品の頂点に 第4次激辛ブームも「甘い」調味料が台頭

調味料選手権が開催された
調味料選手権が開催された

 日本各地の調味料からナンバーワンを決める「調味料選手権」の総合結果発表会が23日、大阪・阪神梅田本店で開かれ、エントリーされた184品のトップにスパイス調味料「ほりにしブラック」が輝いた。2位、3位にもスパイスがランクインし、第4次激辛ブームの世相が反映された。

 開催13回目の今年は史上最多の184品がエントリーし、調味料ソムリエら食のプロによる1次審査を通過した33品が最終審査に参加した。最終審査は、1次審査の評価に加え、阪神梅田本店催事会場19日から販売数と来場客による投票、公式インスタグラムアカウントのいいね数などを総合し順位が決められた。

 総合順位は、トップに和歌山県の「ほりにしブラック」、2位は千葉県の「ネギイチバン」3位は静岡県の「WASABBQ 太陽と青空のわさび」と、上位にスパイス系が並んだ。審査員長を務めた調味料ソムリエのMICHIKO氏は「第4次激辛ブームとも言われて、本当にスパイスが人気ということですよね」と分析した。

 MICHIKO氏によると全体のエントリーでは今年盛り上がりを見せる激辛ブームに加え、昨年頃からの「甘い物ブーム」で、「匠 帝塚山ぽん酢」や「長崎ポンス」など甘い調味料も目立った。「コロナ禍でみなさんが甘みを欲している」ことや、九州醬油の甘みを変えずに本州で味わう機会ができたことなど「甘い文化を受け入れた土俵ができた」ことが理由に挙げられるという。

 1位「ほりにしブラック」は粉末醬油やマッシュルームパウダーなど23種類のスパイスを配合した燻製風味の製品。販売元の「アウトドアショップOrange」は昨年もスパイス調味料を出品し2位を獲得したが、「やはりグランプリを」と新商品で再挑戦した。開発者の堀西晃弘さんは「素直にうれしい」と念願の1位を喜んだ。

 なお、同選手権の最終審査に残った33品が販売される催しは、同所で24日まで。

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