世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の教会改革推進本部・勅使河原秀行本部長が22日、教団改革の方向性を示す会見を行った。
23日の日本テレビ系「スッキリ」では、勅使河原氏は1992年に合同結婚式に参加したことで話題となった人物と紹介した。同居の準備を進めていたが、女性の行方が分からなくなり、捜索願を出したことなどを当時の動画も使って、伝えた。結局女性は統一教会を脱会していた。
当時は「テッシー」という愛称もあった勅使河原氏。約30年ぶりに登場したことに、ジャーナリスト・有田芳生氏は「広告塔として勅使河原さんが選ばれたと理解しています」と見解を示した。
紀藤正樹弁護士は勅使河原氏の会見について「極めて不誠実」と指摘。「被害の実態を認識しないまま会見した」とした。
MCの極楽とんぼ・加藤浩次が「日本の信者に向けての会見かなっていう感じがした」と感想を漏らすと、紀藤氏は勅使河原氏の合同結婚式に触れ「信者から見ると合同結婚式に行った広告塔の1人なんですね。勅使河原秀行さんにあこがれて統一教会の活動をやってらっしゃる方もいっぱいいらっしゃるんです」と解説。22日の会見では勅使河原氏を使って「ソフト路線に見せようとしたがうまくいかなかった」とした。ただ「信者に対する推進力にはなったと思います」と信者向けのアピールだったことも認めた。