ウディ・アレン監督(86)は引退するつもりはないという。先日スペインのラ・ヴァンガーディア紙が、アレン監督が新作『ワスプ22』の完成後、執筆に専念する意向であると報じていたが、本人がそれを否定した。
アレンに代わり発表された声明には、こう綴られている。
「ウディ・アレンは、引退するとも、新しい小説を書くとも決して言っていません。彼は映画を作らないことを考えていると言ったのです。彼は映画館で見るという経験をとても愛しており、配信での公開や、劇場公開から間を置かずに配信されることを快く思っていないからです。現在は引退の予定はなく、50作目となる新しい映画の撮影でパリにいることに興奮しています」
ラ・ヴァンガーディア紙は、『アニー・ホール』や『マンハッタン』などの名作で知られるアレン監督のコメントをこう報じていた。
「私はこれ以上回想録を書くでしょうか。そうは思いませんね。私の次の映画は50番目で、止めるのによい時だと思うのです。基本的に、これ以上映画を作らず、これらのストーリーを書くことに焦点を当てようとしています。小説を考えていますよ。私の最初の小説となります」
またアメリカで多くの映画館が閉館したことによる映画界への影響に触れ、「しかし映画業界は変わりました。ヒューマン・ストーリーには、もはやそれほど関心が集まらないのです。アメリカでは多くの映画館が潰れました。(小説は)ユーモアに溢れたものとなると想像します。私が自然に書けるものですから。しかし、非常にシリアスなアイディアもあり、私の幾つかの映画でしたのと同じことをするのをためらいませんよ。非常にシリアスなものです。(50本目の映画は)『マッチ・ポイント』に似ています。エキサイティングでドラマティック、そして不吉なものです」