「農家なんかゼッタイ無理ぃ~」 若い女性たちの農家に対する蔑視のエピソードが話題に

中将 タカノリ 中将 タカノリ

若い女性たちの農家に対する蔑視のエピソードがSNS上で大きな注目を集めている。

「汚れた作業服で野菜を納品しているおじいさんを見ながら若い女性3人組が『農家なんかゼッタイ無理ぃ~。汚れるし日焼けするしぃ。マジオツカレ!』おじいさんには聞こえない距離だが、私には聞こえてしまった。やってくれなんて頼みもしないけど、私たちが農業やめたら困るのはきっと君たちの方だよ…」

と件のエピソードを紹介したのは自身も農業に携わっているあいかさん(@aisaika_daihyou)。

街中のぬくぬくとした環境で暮らしてきた若い女性たちにはこの農家の老人の尊さが理解できないのか…あいかさんの嘆きの投稿に対し、SNSユーザー達からは

「泥にまみれる尊さがわからない子たち、そしてそれを教えてあげられなくなってる、社会。さっするに親はきっと私と同じか、そんなに変わらない世代なので、自分自身も反省しなければと思いました。」
「うまく書けませんが、別に特別視されたいわけではなくて💦仕事として農業してるので、それを軽視して欲しくないという感じです。
世の中にはいろんな業種の方がいて、その方達によって生活が支えられてることをお互い理解し会えたらいいなと思います🌸
西瓜と切り花の農家より」
「うちも農家です。しかし、祖父母が亡くなり、今は父がお米を作る程度で、私は農業は手伝ってはおりません。農業が大変だけどとても大切な仕事なのは、よくわかります。我々がなんの苦労もなく野菜や果物を食べられる当たり前が、誰のおかげで成り立ってるのか、よく考えてほしいですね。」

など数々の共感と怒りの声が寄せられている。

あいかさんにお話を聞いた。

ーー女性たちの発言をお聞きになった際のシチュエーション、ご感想をあらためてお聞かせください。

あいか:たまたま買い物に寄ったお店でこの若い女性3人組の近くにいました。産直コーナーで野菜の納品をされているおじいさんを見て「あの未来はまずないわ~」という意味にしか聞こえない雰囲気でバカにしたような物言いだったのが正直悲しかったですね。

ーーこれまでの反響やコメントについてご感想をお聞かせください。

あいか:私と同じように「そんな風に言われるのは悲しい」という声の他、「『オツカレ!』って言葉は『自分には出来ないけどありがとう!』の意味が込められてるんだと思う」といった捉え方をしている人が結構いて驚きました。書き方一つで印象はずいぶん変わるという事、140文字では伝えきれないものだな、というのが感想ですね。

中には、「あなたがオバさんだから相手が若いってだけで敵視してそう」という偏見も(笑)。でも、大多数はちゃんと起きた出来事を汲み取ったリプライが多かったです。

◇ ◇

自分たちの社会がどのような成り立ちをしているのかよくよく理解したいものだ。

あいかさんはこの他にも農家として社会で感じたさまざまな出来事をSNS上で紹介している。

いずれも学びと瑞々しい感動にあふれた内容なので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。

あいかさんプロフィール

メッセージ「広島県で無農薬で10年以上野菜を育てています。現在は野菜通販サイト『愛菜香』で野菜セットなどを個人様にも向けてネット販売していますが、これから野菜セットのサブスク商品(定期便)と、『推し農家サポーター』というクラファン商品を出そうと思っています。『推し農家サポーター』についてはショップ上でも商品化しています。

採れたての定番野菜やレシピ付きの珍しい野菜を定期的にサブスクでお届けに関しては現在商品化中ですが今月中にも販売していこうと考えていますので、興味のある方はぜひサイトからご注文下さると嬉しいです」

Twitterアカウント:https://twitter.com/aisaika_daihyou

野菜通販サイト「愛菜香」:https://aisaika.thebase.in/

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